どちらが有利?個人向け国債vsネット定期

安全性重視のお金の預け先といえば「定期預金」と「個人向け国債」。さて、いったいどちらのほうが「お得」なのでしょうか。いろいろなケースで検証してみましょう。



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どちらが有利?個人向け国債vsネット定期

変動10年 vs 定期預金10年


変動10年の個人向け国債は、世の中の金利の動きに従って、金利が上がったり下がったりします。定期預金の金利は満期まで一定です(変動金利型もあります)。


一般的に、これから世の中の金利が上がっていくという時は、個人向け国債・変動10年のほうが有利、世の中の金利が下がっていくという時は、定期預金のほうが有利です。


では、個人向け国債・変動10年と、10年満期の定期預金を比較してみましょう。金利の動きをどう仮定するかで答えはまったく違ってきます。あくまでも仮定に基づいたものだということを理解した上で、ご覧ください。


個人向け国債 変動10年の金利は、当初は0.53%で、10年間、1年後とに+0.1%。10年間の利益は7万8,987円。また個人向け国債 変動10年の金利は、当初は0.53%で10年間、1年ごとに-0.1%となり、10年間の利益は1万5,135円です。


これに対し、定期預金10年では、金利が0.4%、10年間の利益は3万2,453円となっています。金利が上がっていった場合は、結果として個人向け国債変動10年がお得になるかもしれず、下がっていった場合は10年定期のほうがお得になるかもしれません。


金利はずっと上がり続ける、下がり続けるということはなく、10年の間で上がったり下がったりするでしょう。 最後にどういう時に、どういうタイプのものを選ぶかは、セオリーを知っていれば、落ち着いて選べますね。


金利がピークの時期には「期間の長い固定金利の商品」を、金利が下がりきって今後は上がるという時には「変動金利、または期間の短い固定金利の商品」を。これが基本です。


中途解約は不利になると前述しましたが、それにとらわれすぎないほうがよい場合もあります。例えば個人向け国債変動10年は、金利が高い時期に解約すると解約ペナルティーが大きくなりますが、「今が金利のピークだ」と思うなら、「高いペナルティーを払ってでも解約し、高い金利の固定金利タイプの商品に乗り換える」というのも、有効な方法だといえます。


どちらが有利?個人向け国債vsネット定期