どちらが有利?個人向け国債vsネット定期

安全性重視のお金の預け先といえば「定期預金」と「個人向け国債」。さて、いったいどちらのほうが「お得」なのでしょうか。いろいろなケースで検証してみましょう。



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どちらが有利?個人向け国債vsネット定期

国債にしろ定期預金にしろ選び方を変えてみる


3年で解約する可能性があるなら、3年で満期がくる商品を選んだほうがいいのではないか? ということで、個人向け国債の固定3年タイプと、同じネット銀行の3年満期の定期預金に満期まで預けた場合、1年満期の定期預金に毎年預けた場合とで比較してみました。


個人向け国債 固定5年では、解約のペナルティーなどは2回分の利息相当額(1,354円)で、3年間の利益は2,709円。個人向け国債 固定3年では、解約のペナルティーなどはなく、3年間の利益は1,673円。定期預金(ネット銀行) 中途解約利息は0.010%で3年間の利益は239円。定期預金3年では7,193円。定期預金1年は7,171円。これはどちらも解約のペナルティーなどはありません。


ご覧のように、満期が長いものを中途解約するより、できるだけ満期まで保有することが大事だとわかりますね。預ける時点では期間の長い定期預金のほうが金利が高いため、長めを選びたくなりますが、中途解約の可能性があるなら、その時期にあわせたものを選んだほうが良いようです。


個人向け国債固定3年は、現状では金利が0.07%と高くなく、有利ではなさそうです。とはいえ、3年満期の定期預金の全国平均の金利は0.042%ですから、個人向け国債固定3年が特別に金利が低いわけではありません。


また、1年定期も3年定期も同じ金利ですが、3年定期は金利が複利計算されるため、1年定期よりも利益が少し多くなっています。ただし、3年定期のほうが得かというと、必ずしもそうとは言えません。もしも2年目以降に金利が上昇した場合は、1年満期に毎年預け直すほうが有利になる可能性もあります。


個人向け国債も定期預金も、いざとなれば中途解約ができるというのは「利点」でもあります。しかし、ご覧のように運用効率が悪くなりますから、できるだけ満期までは使わないつもりのお金を預けるべきといえると思います。


どちらが有利?個人向け国債vsネット定期